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CATEGORY: News
DATE: 2018/10/09 10:55
知る人ぞ知るハワイの名焙煎士は、 コーヒー豆で世界をつなぐ、アロハマインドの伝道師でした。

オアフ島・ワイキキの喧騒から北東へ。ダウンタウンを抜けてさらに進むと、大きな建物の立ち並ぶ倉庫街、カリヒ・カイへとたどり着きます。その一角からは、鼻孔をくすぐるいい香り。アルフレッド・コシーナ氏が焙煎するコーヒー豆です。

自身のブランドをもたないため、ハワイのガイドブックに「Alfred」の文字を見ることはほぼないですが、知る人ぞ知るコーヒーロースター。数々の有名ホテルやレストランからオーダーを受けてオリジナル焙煎をする、まさに縁の下の力持ちです。

「ハワイはアメリカで唯一、『コーヒーベルト』と呼ばれるコーヒー生育が可能な地域に属している。とても貴重な場所なんだよ」。そう語るアルフレッドさんは、単にコーヒー豆を焙煎・販売するだけにとどまりません。コナコーヒーの木の根が害虫に食べられてしまう被害が起きてからは、根の強いコーヒーの木を作るための研究・開発を開始。工場には研究室も設けられているというから驚きます。さらにジンバブエ、スワジランドをはじめとする発展途上国の人たちが安定して働けるようにと、コーヒー豆の育て方をレクチャー。その豆をきちんとした価格で買い付けるという、フェアトレードの活動もおこなっているのです。

「いまあなたの隣にいる人も、遠くに住んでいる人種の違う人も、同じように助けて、愛する必要があるんだよ」。彼のコーヒーが多くの人から愛される理由は、そんな“ALOHA”な心でローストされているからかもしれません。

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